雑談散歩

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草むらから顔を出していたゲンノショウコ

ゲンノショウコ
青森市郊外の萱野高原でゲンノショウコの花が咲いていた。
草むらに埋もれそうになりながら、空に向かって白い花を咲かせている。
ゲンノショウコは、フウロソウ科フウロソウ属の多年草。
日本原産。
東日本は白い花、西日本は紅紫色の花が多いという。
草むらに埋もれながら顔を出している。
ゲンノショウコは茎が細くて、触れてみるとナヨナヨしている。
そのため、茎の大部分は地を這っている状態だ。
だが、生育場所が写真のような草地なら、他の植物にもたれかかるように伸びて、少しでも高い位置に花を置こうとする。

ドクダミ、センブリとともに日本民間薬の代表格。
ゲンノショウコ、ドクダミ、センブリは日本の「三大民間薬」と呼ばれている。

そんなゲンノショウコは、北海道から九州にかけて、山野にふつうに見られる野草。
江戸時代より、下痢止めや胃薬として効能を発揮してきたという。
「医者いらず」の異名でも知られている。

いわば庶民の家庭薬として、長い歴史を持った草である。
この草の力で、人は生きてきたと言っても、おそらく過言では無いだろう。
ゲンノショウコの葉。
草を前にして、「ちぇっ、雑草め!」と横柄になりがちな人間だが。
その横柄さも、草に生かされてのことなのだ。

草むらから可憐な白い花をのぞかせているゲンノショウコ。
可憐ながらも頼もしい花である。
花。

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