雑談散歩

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湖面が凍る小川原湖

小川原湖南岸の様子。
日本海側の津軽地方は雪で大荒れ、太平洋側の上北地方は晴間があると言う予報だったので、冬の小川原湖見物に出かけた。
湖面が凍っている小川原湖を見るのは初めて。
湖面が凍っているのを「凍結している」というのと「氷結している」というのと、二通りの言い方がある。
どっちが冬の小川原湖をそれらしく表現しているだろうか、と思いながら上北方面にクルマを走らせた。
小川原湖一面がスケートリンクのように、青氷でテカテカ光っているかというと、さにあらず。
氷の上に雪が積もっているので、湖面は雪原となっていた。
岸辺に漁船がなければ、ここが湖だとは解らないかもしれない。
広い雪原の奥で、吹き抜ける風に雪煙が舞い上がっている。

「凍結」だと、水道管が凍結するとか、資産を凍結するとか、湖っぽいイメージでは無くなる。
凍った湖は、氷結していると言った方が自然な感じだと思う。
小川原湖の南岸は、上の写真のように、張った氷の間に水面が顔をのぞかせていたが、湖に沿った道路を北上すると、湖面が「完全氷結」しているという景色に変わった。

下の写真が、小川原湖北岸付近の景色。
氷結した湖面にテントを張ってワカサギ釣りを楽しんでいる人達がいる。
小川原湖の名産は、このワカサギの他にシジミがある。
湖面が凍ってもシジミ漁は行われている。
湖面の氷に穴を開けて、「ジョレン」という「網かご」のような道具でシジミ貝をすくいあげる「氷下曳漁」という漁法だ。
ちなみに、「ジョレン」とはジョン・レノンさんの略称では無い。
シジミ漁の道具のことね。

青森県には、もうひとつ、シジミ貝の名産地の湖がある。
日本海側の十三湖であるが、こちらの湖面は全く凍らないらしい。
冬の寒シジミ漁も、十三湖のシジミ貝の蓄養場の中で、胴長を履き、「ジョレン」を手で引き上げて行っているようだ。
上北地方の小川原湖は凍るが、津軽地方の十三湖は凍らない。
なぜか?・・・・・よう、わからん。

冬に湖面が凍る小川原湖は、日本全国で11番目に大きな広さを持つ湖。
青森県では一番広い湖である。
小川原湖の平均水深は11メートルで、最大水深が3メートルに過ぎない十三湖とは大きな差がある。

ワカサギ釣りが盛んな辺りの、凍った湖面を飼犬と散歩してみたが、足元はしっかりとした氷結状態だった。
「薄氷を踏む思い」という言い方があるが、こちらの氷を踏むのに、ヒヤヒヤする恐怖感は感じなかった。
「氷の厚さは何センチぐらいだべ?」とワカサギ釣りのおじさんに尋ねると、「30センチぐらいでねえが」という答え。
「広いから飛行機が着陸できるんでないか」と間抜けなことを言ったら、おじさんはしばし熟考。
「飛行機の重さにもよるべな・・・・」
小型機ぐらいだったら着陸できるかもしれないなぁ。
なんか、そういう映画を見たような気がするなぁ。

小川原湖北岸は湖面氷結。
犬を連れて氷結湖面を散歩。
氷結した湖上から岸へ帰るところ。
湖上より、歩いてきた湖岸を撮影。
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